ローン・リース・残価設定の違い

【通常ローンとは】

ローンとは、
「借りる」ことを指す言葉で、
「お金の借り入れ(貸付金)」
のことです。
「クレジット」も同じ意味の言葉です。

実際には
高額の商品を分割払いで購入する方法を指します。
 

メリット

値段が上がっていくものを購入する場合や、日々利用し利益が得られるものを購入する場合、これらをお金が貯まってから利用するより、「ローン」を使って先に利用したほうがお得になる場合があります。

通常、購入資金が貯まるまで所有できないものを、分割払いにすることで全額支払う前に手に入れることができます。

ローンは購入ですので、最終的には自分の所有物になります。
 

デメリット

ローンを使う場合は金利を支払う必要があります
【例】
1)200万円 60回 1,7%
分割手数料(金利総額)87,600円
毎月34700円
2)200万円 60回 6,8%
分割手数料(金利総額)364,800円
毎月39400円
 

【カーリースとは】

カーリースは、お客様の乗りたい新車をリース会社が代わりに購入しお客様に貸し出す仕組みです

クルマの所有者はリース会社となり、所有者の義務となる各種税金の納付などはリース会社が支払います。

利用者は
「使用者」(所有者ではない)
となり、月々のリース料を支払うことで、一定期間自分のクルマのように占有して乗る事ができます。
つまりレンタル契約ですね。
 

メリット

毎月のリース料に、リース期間中に発生する各種税金、保険料、メンテナンス料などを含めることで毎月一定額の支払にすることができので管理が楽
 

デメリット

リースはレンタルなので、金利という概念がありませんしかし、比較すると一般的に通常ローンよりもリースの方が総支払額は高いです。

そして、
リースはつまり「レンタル」なので、自分の所有物にはなりませんが、中にはリース期間終了後に自分の所有に出来るプランもあります。
 

【残価設定ローンとは】

車の3~5年後の買い取り
予定価格を据え置いて
ローンを支払うプランです。
※据置価格を引いて、差額分だけをローンにするわけではありません。
※据置分の元本は、期間中は支払わないだけで支払期間中ずっと金利が掛かっています。
 

メリット

毎月の支払額が低く抑えられる
一定期間で車を乗り換える場合は使いやすい
残価支払のタイミングが乗り続けるか乗り換えるか判断するきっかけになる
 

デメリット

走行距離がオーバーすると追加料金がかかる
残価に対しても金利がかかる
金利が通常ローンより割高なので毎月の支払額は安くなるが支払期間が長くなるだけで総支払額は安くならない

残価設定はつまり
「期間限定購入」と言えます

以上がそれぞれのメリットとデメリットです。
 

まとめ

【通常ローン】は購入価格を分割で支払う方法

それに対して、リースは期間を決めて借りる方法です
※リース終了後に自分の物になるプランもあります。

根本的な違いは、借りるか買うかというところですが、支払総額は、大体通常ローンの方がリースより安いです。

しかし、リースは税金・車検などの支払いを纏める事ができます

ですので、税金や車検の支払管理が出来る方は、通常ローンの方が支払総額を安く出来ます。

また、短期間しか乗らないつもりの場合、割り切ってリースを使い、最新モデルを乗り継いでいくという選択肢もあると思います。

しかし、この場合も、支払総額はリースの方が高いケースが多いです。

リースの方が安くなるケースは、値落ちが激しい車を購入し、残価が高く設定できる場合や、法人で経費計上出来る場合等です。
 

【残価設定ローン】で残価で売却して乗り換えた場合はどうなるのか?

最新の車に乗り続けるメリットはありますが、売却時に残価で買い取ってもらえない可能性もあります
※走行オーバーや傷減点など
残価が、同じ時期の売却相場と変わらない場合は、通常ローンと比べてメリットはありません。
残価が相場より高い場合も残価設定ローンの場合はその時期の相場価格での買取となる為通常ローンと比較してのメリットはありません。

総支払額は、単純に金利の比較で決まります。最新モデルを数年で乗り継いでいく場合も通常ローンで乗り換えていった方が安い
という事になります。
 

【残価設定リースの注意点】

・通常ローンより金利は高め
・据置額にまるまる金利が掛かっている
・据置額を高めに設定すると毎月の支払額は低くなるが後の支払いが大きくなる
(乗り続ける場合)
・残価は目安であって決定額ではない。傷や走行距離で買取額は変わるので設定額で売れない危険がある
 

【固定金利と変動金利】

・金利の安いローンは変動金利が多い。
・今は最低基準の金利なので変動金利は将来金利が高くなる可能性の方が高い。
・変動で金利が高くなった場合は固定金利より割高になる可能性もある。
 

【保険】

現在は、ローンやリースに保険を含めることも出来る
※期間が決まっている場合
保険をローンに組み込むメリットは、期間中事故を起こしても保険料が変わらないこと。
デメリットは、逆に割引も受けられないこと。事故を起こす自信がある人はリースに保険を組み込むことをお勧めします(笑)

若い初心者は、年齢が進むごとに保険料が割引されるので保険料が変わらない事が必ずしも得とは言えない。

※JA共済、県民共済などなら大手保険会社の半額程度で保険に加入できる。
※個人のみ
 

【結論】

総支払額が一番安いのは通常ローン※固定がお勧め
最新モデルを一定期間で乗り継ぐ場合も、通常ローンが安い。
多数保有し、車の管理が大変な法人はリースがお勧め。
保険はリースに組み込まずネットの安い保険、もしくは共済などを利用する